またまたNHKの「ためしてガッテン」から。

肺炎になった時に75歳以上の3割くらいの人は発熱してないという話から始まります。

インフルエンザでは高齢者の5割くらいは発熱しないと。

ちなみに成人で発熱しないのは2割程度。

DSC_2203

発熱しないのはいいことなのか?

これは身体にとってよくないことです。

理由の1つは病気の発見が遅れること。

それで治療が手遅れになることもあるようです。

そしてもう1つの理由は、そもそもなぜ病気で熱が出るのか?

免疫とウィルスが戦ってるとその炎症反応のような感じで発熱する、なんてイメージしがちですが違います。

免疫であるリンパ球は37度以上で活動が活発になることがわかっています。
DSC_2204

すなわち、リンパ球がウィルスやばい菌と戦いやすい状態にするためにあえて身体は発熱するのです。

よって発熱できなければ免疫は働きにくいことになり治癒は遅れることになります。

その大事な発熱が高齢者ではなかなか難しくなっているということなのですが。

もちろん、高齢者でもしっかり発熱できる人はいるようで。

番組内では若い人に交じって高齢者でも発熱できるかという実験を行っていました。

そしたら若い人と同じくらいの発熱力のある高齢者が1人いました。
DSC_2205

その1人はなぜ発熱力があったのか?!

そう、その方は筋肉質だったのです!

なぜ筋肉があると発熱力があるのでしょう?

そのキーワードが「サルコリピン」。

身体が寒いと感じたとき、体温を維持するため脳から「熱を出せ」と筋肉に指令が出ます。
DSC_2206DSC_2207
そこで筋肉はふるえて熱を出すわけです。

ただし、疲れてしまうのでふるえ続けて熱を出すのにも限界があり、

そうなるとサルコリピンが活動を始め、サルコリピンがATP(エネルギー源)に働きかけ、熱に変え、発熱させるというメカニズムです。

DSC_2208DSC_2209
このサルコリピンは筋肉の中にあるたんぱく質の一種で、かなり長時間にわたって熱を作ることができます。
DSC_2211

よって筋肉が多ければ多いほど発熱力もあるということ。

ちなみに発熱力のある高齢者の方はこんな身体をしてました。

DSC_2212

毎日腕立て伏せと腹筋をやっているようで。

1日に作られる熱の6割が筋肉で作られているとのことです。

以前のブログでは筋肉から出るグルタミン効果によりリンパ球が増え、免疫力が上がるということを書きました。

筋トレは世界を救うvol.11~筋トレと免疫~ : 【オフィシャル】赤羽トレーニングセンター代表のブログ (blog.jp)

このグルタミン効果に加え、発熱力をもってして筋トレは新型コロナにも有効といえますね。

新型コロナは高齢者の方が重症化しやすいと言われていますが、

正確には筋肉がない人が重症化しやすいのはないでしょうか?

若い人だって筋肉がなければ重症化すると思います。

感染を気にしてジム通いをやめるのは逆効果!

自分の身体は自分で守りましょう。

こうしてまた「筋トレが世界を救う」の根拠がここに記された。
筋トレは世界を救う2

にほんブログ村 その他スポーツブログ 筋トレ・ウェイトトレーニングへ
にほんブログ村